2016年04月09日(土)19:44
最近、季節の変わり目で、朝晩の気温格差が大きく、職場で風邪気味の人が増えている。
今日も同僚が鼻をぐすぐすとさせていた。
その同僚に、 「風邪のひき始めだと思うから風邪薬でも飲んだ方がよいのでは」、というと、
「ひき始めなら飲むタイミングではない」と返してきた。
その同僚が言うには、風邪のひき始めは風邪薬を飲むタイミングではないのだという。
鼻水や発熱は、侵入する風邪のウイルスに抵抗している証なので、そこで風邪薬を飲んで咳や鼻水を止めたり熱を下げてしまうと、
そのウイルスを撃退しようとする力が弱まるのだそうだ。
だから、風邪薬や熱冷ましは飲まず、熱を出し切った後がいい、と言うのだ。
しかし熱があってだるかったら体がきついだろう、だから薬を飲んで先制パンチしておいた方が治りも早いんじゃないの、
と文系の私が言っても、理系の彼は聞く耳を持たなかった。
どうやら持論にはことほどの自信があるらしい。
それにしても、風邪薬を飲むタイミングというのがあるらしい。
私は今まで、風邪かと思ったら、大事に至る前に、反射的に風邪薬を飲んでいたが、それでは免疫力が低下してしまうのでダメだという。
むしろ、予防のつもりで、疲れて風邪引きやすいのでは、と思ったら、その折に風邪薬を飲んでいるのだが。
でもさっきの話、ちょっとおかしいのではないか。
熱を出し切った後に風邪薬を飲む、と彼は言ったが、もうその段階で「風邪は治りつつある」のではないか。
だったら、そこで飲む風邪薬の意味とはなんだろうか。
風邪薬を飲もうと飲むまいと治癒に自然に向かうのだから。
もうそこまで行ったら、風邪薬はいらないのではないか。
そう言い返そうとも思ったが、余りに彼がしんどそうなので、かわいそうになって、そのままそっとしておいてあげた。