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認知症の介護事例

2016年02月11日(木)21:45

何故、手遅れになるのかは、全貌がわからないから 認知症の困った点は、全貌がつかめないことにあります。

認知症の種類も多いし、個人個人の生活や能力もあり、症状も千差万別です。

暴力や徘徊が、認知症の象徴のように思われるかもしれませんが、人によって同じでないので、果たしてBPSDなのかと首をかしげる時もあります。

得てして大人の場合、周囲に心配をかけまいとして、症状を隠してしまうことがあります。

気がついた時は、手遅れというのは、大人だからそうなるのでしょう。

NHKの若年性認知症の特集を行った時、若年性認知症の夫を持つ奥様も同じようなことを言っています。

おかしいと思いつつ、旦那は隠していたので分からなかったというのです。

ある日突然、タオルをかけて欲しいとタオルと渡した時、認知症を確証したと言います。

旦那様は、タオルを持ったまま、呆然としていたからだそうです。

認知症になる以前から知っておくべき 上記のプログラムは、現在認知症を抱えた家族向けというより、より多くの人が読み、認知症の全貌を知るためのものと感じます。

人は、最終目標が見えなかったり、全貌が見えていないと、行動ができないものです。

おかしいと思った時に、直ぐに行動ができないのは、何故認知症になるのか、予防する手立てはあるのか、治すための方法はどうなのかといったことが、分からないからです。 介護する側とて、同じです。

『年のせいで大したことが無いかもしれない』とか、『どうせ病院へ行ったとて、何も変わりはしないさ』といった、気持ちがブレーキとなり多くの人は行動を起こしません。

逆に、プライベートのことを根ほり葉ほり聞かれて、気分を害するだけと考える人もいます。

我が母もそうで、こうしたサービスがあるとか医療機関があると、提言しても動きませんでした。

実際無理やり、病院へ連れて行ってても、決まり切ったテストを行い、あやふやな支持しか出してもらえなかったのです。

実際、倒れて救急車で運ばれて、言われるままにケアを続けていくうちに、気が付きました。

認知症は、軽度であれば生活習慣や周囲の人の対応で、進行を遅らせることもできるからです。

(認知症の種類によりますが。) 制度も定義ももう分かった!

詳細な方法論よ 今もオレンジプランが始まったと言っても、一般の人はその全貌が分かりません。

医療現場とて、そう浸透しているようには見えません。

状況を共有する、多くの人たちが同レベルの認識を持つことで、動き始めます。

ただ、制度があるから取り入れているとか、医師がこう定義しているとかといった、あるものを確認しても何も始まりません。

どうやって認知症の家族をフォローしていくのが良いのかを、順々に詰めて欲しいと思います。

『認知症とは何か?』の定義は、もう分かりました。 次は、方法論です。

今はまだ、制度だけが独り歩きしている状態に見えます。

少しづつ事例や、医学的な症例を集めて、多くの人に周知を繰り返し、話し合いを行う家族会や勉強会で、新たな事例も掘り出してほしいと思います。

多くの事例の積み重ねが必要でしょ?

認知症の症状の事例、介護の事例、BPSDの事例、対応方法の事例が、次々に増えていけばと思います。

施設内だけ、仲間内のヘルパー方法論だけにとどめないで、次々に勉強会や講習会を開いて、そのノウハウを広げていくべきです。

多くの人の声が、解決の糸口に近づけてくれると信じています。

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