2015年10月30日(金)17:53
10月24日(土)の総合学習では、デザイン思考の授業が行われました。
今回の授業は九州大学大橋キャンパスにある芸術情報設計コンピュータ演習室で、電子手芸の作品づくりです。
前回の授業ではLEDの制御など、電子工作を簡単に楽しむ事ができるキット「Arduino(アルドゥイーノ)」について学びましたが、(文系の彼女たちでも楽しく学べました!)
この日は自分たちの考えてきたデザイン、LEDを光らせるための回路図のアイデアを元に実際に作品をつくります。
↑クリスマスツリーの電飾をモチーフにしたようです
最初にコーディネーターの久保山さんから授業の流れの説明や、
「作品作りを通して、今後の可能性を考える。」という目標の確認が行われ、ファブラボ太宰府 ファブマスターの中澤さんから材料などの説明があり、いざ作品を作り始めます。
自分たちのアイデアに合いそうなLEDを選んでいます。
カラフルでかわいいLEDは3Dプリンタで作ったものだそう。だから、LEDからデザインして自分たちのほしいものを作るのも可能なのです。
まずはフェルトでデザインの土台とパーツを作ります。 パーツの大きさや縫い方などをパートナーと話し合って、分担して作っていきます。
作ったフェルトパーツの配置をどうするか、LEDをどこに置くか、九州大学のTAの先生達とも相談しながら決めていきます。
与えられたフェルトはわずか5色。いい材料をたくさん使うのではなく、なるべく、限られたものだけで考えて作るということも授業の中で大切にしています。
ある程度フェルトのデザインを作り終えたら今度は電気を通す糸を使って電子回路を縫っていきます。
回路の仕組みと、自分たちのイメージしたデザインを同時に考えながらの作業なので、これが結構大変です。
時間も限られているので、ArduinoでLEDを制御するためのプログラミングも同時に進めて行きます。
一生懸命集中して作業していると、あっという間に終わりの時間が近づいてきました。
完成していない生徒もいますが、電子回路を縫い、LEDのプログラミングが終わったペアは実際にLEDを点滅させてみました。
自分たちがデザインから考えて、作業した作品が形になった瞬間です。
LEDが光った瞬間はおお〜っと歓声が上がります。
しっかり4つのLEDが順序、長さ、速さなどなどプログラミングした通りに光っています^^
LEDを光らせる事ができたペアの作品を、全員で見て回って、最後に今日の授業の振り返りをそれぞれふせんに書いて授業は終了です。
何を作りたいか、どう光らせたいかとアイデアを考えていた時は簡単そうに思えたことが、実際に作ってみるととても難しいと実感した生徒や、
自分のイメージ通りに上手く作れない悔しさを感じた生徒もいたようです。
反対に、自分の好きなようにアイデアを実際に形にするという実感に喜びを感じたペアも。
途中で終わってしまっているペアも多いので、完成させたら鑑賞会を開きたいと思います。